安眠効果も?~熱を冷ます”かんたんレタス炒め”
サラダの材料として定番のレタスは、原産地のヨーロッパでは晩春から初夏の野菜です。
日本では全国で栽培されており通年市場に流通しています。 全国的に生産されていて、国内では春と秋が収穫期で、冬は九州や香川などの暖かいところから出荷されていますが、夏は長野県などの高冷地で生産されたものが主役になります。
高冷地は寒暖の差が大きいですから、糖度が上がり旨味も増します。なので、夏がレタスの最もおいしい季節とも言えますね。
暑い季節に採れるものは、からだを冷やす傾向があります。レタスも例外ではなく、性質は「涼」。夏の暑さで火照ったからだを冷ますのに最適な食材です。
ただ、現代に生きる我々は、夏の間中エアコンの冷気にさらされていることも少なくありません。
そこで今回は、冷えが心配な方にも安心できるよう、「かんたんレタス炒め」をご紹介します。
かんたんレタス炒めの材料
(2人分)
- レタス 半玉
- にんにく(みじん切り) 1カケ分
- 酒 大さじ1
- 鶏がらスープ(顆粒) 小さじ0.5
- 塩・コショー 適量
- しょうゆ 小さじ0.5
- サラダ油(炒め用) 大さじ0.5
かんたんレタス炒めのつくり方
1.レタスを洗い、一口サイズにちぎります
2.フライパンにサラダ油を熱し、ニンニクを焦げないようにさっと炒めて香りを出す
3.1のレタスをフライパンに投入し、色が鮮やかになる程度に強火で炒める(1分前後)
4.日本酒を入れアルコールと飛ばした後、鶏ガラスープ、塩・コショー、醤油を入れて全体に味を回す
5.皿に盛って出来上がりです!
かんたんレタス炒めの効能
薬膳からみた性向
- 性味:甘苦/涼
- 帰経:脾(胃)、小腸
- 効能:清熱利尿
※薬膳での食材の性向はこちら→ 『食の「五味」、食の性質「四性」』
栄養成分
β-カロテン: 強い抗酸化作用で老化防止や免疫力を高める効果が期待できます。
ビタミンC: 免疫力とストレスへの抵抗力を高め、風邪やインフルエンザなど感染症の予防や老化防止などが期待できます。
ビタミンE: ビタミンの中で抗酸化力が強く、過酸化脂質の生成を抑えるほか、手足の血液の流れをよくしたり、ホルモンの分泌をよくする働きがあると言われています。
カリウム: カリウムは、体内の余分なナトリウムを汗や尿で排出してくれる機能をもっているます。
食物繊維: 食物繊維は、体内で消化されずに体外へ排出されることから便秘の予防に役立ちます。
ラクチュコピクリン: ファイトケミカルであるポリフェノールの一種で、レタスの芯の部分から出る白い液体がその正体。鎮静作用・睡眠作用のある苦味物質です。
こんな方、こんな時に
性味は涼性、苦味と甘味をあわせ持ち、効能は、「清熱利尿」です。身体の熱を冷まし、余分な水分を排出してくれる効果が期待されます。とくに「熱」タイプの人にとって、暑い季節にピッタリの食材と言えますね。
レタスの芯をカットすると、白い液体が出てきます。現在の研究では、この白い液体に含まれる苦味成分は“ラクチュコピクリン”と呼ばれるポリフェノールの一種に分類されています。
ラクチュコピクリンは葉よりも茎や芯の部分に多く含まれ、軽い鎮静と催眠促進作用があると言われています。適度に摂れば高ぶった気持ちを穏やかにし、自律神経のバランスを整え、安眠を促すことも期待できます。
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