夏バテを感じた時に”肉の旨味溢れるローストポーク”
さて今回は、"This is 男の手料理"という風情のローストポークです。
パーティやおもてなしにぴったりのローストポークですが、難しいのが火入れの加減。一見、良い具合に焼けてそうに見えても、いざ切ってみたら中が生だったり、反対にパサパサにかたくなっていたりと、火加減が難しいのが問題ですね。
外は香ばしく、中はしっとりジューシーに仕上げるためには、
ことがポイントです。
それではレシピを見ていきましょう。
ローストポークの材料
- 豚ロース肉 約500g
- 塩 約15g(肉の量に対して約3%)
- ローズマリー 大さじ1くらい
- 砂糖 小さじ1
- ニンニク 1片
- 〇はちみつ 大さじ2
- 〇バター 大さじ1
- 〇白ワイン 大さじ2
- 〇粒マスタード 大さじ1
ローストポークのつくり方
1.豚の脂身に格子状に切れ目を入れます。こうすることで火の通りをよくし、脂を出しやすくします。
2.ロースマリーを砕いて塩と混ぜ、その塩を豚肉全体にまぶし、手でしっかり押さえます。
さらに砂糖をまぶして手で押さえ、にんにくをまんべんなくはりつけます。ラップをかけて、冷蔵庫で3時間以上寝かせます。
3.寝かせた2の豚肉を冷蔵庫から取り出し、30分ほど置いて常温に戻します。その後、ラップを外して10分ほど弱い流水に当てて余分な水分や塩気を流した後、水分をしっかりふき取ります。
※強めに塩をふって寝かせることで余分な水分を抜いています。外側を流水で塩抜きし、肉から出た余分な水分も取り除いて塩気を均一にします。
4.フライパンにオリーブオイル大さじ1(分量外)を引いて中火にかけ、豚肉を脂身側から焼いていきます。
火入れその①の工程です。焼いていくと肉から脂と水分が出てくるので、それをスプーンですくって肉に戻しかける作業を何度も繰り返します。
特にフライパンに当たらない凸凹した部分には重点的にかけて、表面全体に香ばしい焼き色をまんべんなくつけます。
5.4の豚肉の脂身を上にして網バットにのせ、160℃に予熱したオーブンに入れ、15分ほど加熱します。
火入れその②の工程です。
フライパンの脂は捨てておきますが、表面に残った旨みをソースに使うので、洗わずに置いておきます。
焼き上がりの目安ですが、串で肉の中心部まで刺し、出てくる汁が赤ではなく、薄いピンク色になっていれば、この段階での火入れはOKです。
6.オーブンから取り出した豚肉ををアルミホイルで包み、15分(オーブンで焼いた時間と同時間)室温で休ませます。
火入れその③の工程です。
肉汁を落ち着かせ、全体にまんべんなく行きわたらせる目的で余熱の時間をとります。数分ごとに上下をひっくり返し、肉汁が下部にたまらないようにしてください。
●ここからソースを作ります。
7.4のフライパンにはちみつを入れ、弱火にかけて焦がします。フライパンを回しながらはちみつをフツフツと沸騰させ、ほんのりキャラメル色になったら、バターを入れて溶かします。
8.7のフライパンに白ワインを加え、アルコールを飛ばしたら、マスタードを加えます。
味をみながら、好みで塩で味を調えたらOK。
9.6の肉を好みの厚さにカットして皿に盛り、8のソースをかければ出来上がり!
ローストポークの効能
ローストポークの主役は豚肉、脇役として重要な素材として、はちみつとマスタードがありますね。
豚肉
- 栄養成分: ビタミンB1、ビタミンB2
- 性味/帰経: 甘鹹、平 / 脾胃腎
- 効能: 滋陰、補気、補血、補腎
はちみつ
- 栄養成分: 糖質(ブドウ糖、果糖、オリゴ糖)、パントテン酸、鉄分、葉酸、VB6、VB1
- 性味/帰経: 甘、平 / 脾、肺、大腸
- 効能: 補中、潤肺、潤腸、潤膚、止咳、通便、解毒
マスタード
- 栄養成分: カルシウム、マグネシウム、リン、カリウム、セレンなど、イソチオシアネート、
- 性味/帰経: 温、辛 / 肺
- 効能: 温肺、利気、散結
※薬膳での食材の性向はこちら→ 『食の「五味」、食の性質「四性」』
こんな時、こんな方に
豚肉には、気血を補い、弱った身体を元気にする働きがあります。
はちみつは食欲不振や疲労に効果的ですから、豚肉との相乗効果が期待できそうですね。
マスタードは身体を温めて巡りを良くし、代謝をスムーズにする働きが期待されます。
夏の厚さにバテ気味な時に、身体にエネルギーを満たし、巡らせてくれるものですね。
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