暑い季節にピッタリの”麻婆茄子”

2021年7月3日

麻婆茄子

 

花椒の風味が刺激的で、ナスのとろりとした食感がクセになる麻婆茄子。

ここで作る麻婆の素は、麻婆豆腐はもちろん、麻婆春雨やエリンギとの炒めものなどにも使えます。大目に作り小分けして冷凍しておくと、レトルト麻婆の素を使う手軽さでパパっと使えますよ。

 

麻婆茄子の材料(4人分)

  • ナス 4本前後
  • 片栗粉 大さじ1程度
  • 揚げ油
  • 豚ひき肉 200g
  • 長ネギ 1/3本(みじん切り)
  • ニンニク 1片(みじん切り)
  • 調味料
    • サラダ油
    • 豆鼓 大さじ1
    • 豆鼓醤 小さじ2
    • 酒 大さじ1
    • 鶏がらスープ(鶏がらスープの素小さじ1を200ccのお湯で溶いたもの)
    • 醤(ヒシオ) 小さじ2(なければナンプラーや醤油等の発酵調味料)
    • 一味唐辛子 大さじ1(好みで調整)
    • 花椒 大さじ1(好みで調整)
    • 水溶き片栗粉 大さじ2(水:片栗粉=1:1)

 

麻婆茄子の作り方

1.ナスの下ごしらえ

① ナスは皮むき器で皮を縞目にむき、六つ割にして、片栗粉を薄くまぶす。

② 中華鍋(フライパン)に1cm程度の深さのサラダ油を入れ、180℃くらいに熱し、ナスを入れて約1分揚げる。薄く揚げ色がついたら、取り出して油をきる。

※ ナスを素揚げにすることで、とろりとした食感に仕上がります。また、炒めるよりもナスが油を吸わず、結果的に油の摂取量も少なく済みます。

2.麻婆の素つくり

① 熱した中華鍋に油を敷き、みじん切りにした長ネギとニンニクを炒め、香りが出たら豚挽肉を炒める。

② 挽肉に火が通ったら、酒を入れて強火でアルコールを飛ばし、鶏がらスープを入れて煮立てる。

③ そこに、豆豉(トウチ)を刻んだもの、豆豉醤(トウチジャン)、醤(ヒシオ)またはナンプラー、唐辛子、花椒をバシバシ入れて味付けします。

④ 黒っぽくとろみがついてきたら、麻婆の素の出来上がり。

3.仕上げ

① 麻婆の素の中華鍋に、1で下ごしらえしたナスを投入。

② 少し煮たら、水溶き片栗粉を少しずつ加え、とろみをつける。

③ 中華鍋を揺らしながら、お玉の丸い部分で全体を焦がさないように混ぜ、さらに盛って出来上がり!

 

ちなみに、麻婆の特徴とも言える花椒の風味。私は大好きなので、大さじ1以上は入れています。

残念ながら、麻婆の本場四川省に行ったことがありませんが、比較的味の傾向が近い西安に行ったときに食べた麻婆は、舌がしびれるほど刺激的で、たまらなく美味しかったです。

食卓で追加しても可なので、味をみながら試してみてください。

 

麻婆茄子の効能

麻婆茄子の主役は、ナス、花椒、豚肉ですね。

ナス

  • 栄養成分: アントシアニン(ナスニン)、カリウム、カルシウム、VB1、VB2、カロテン
  • 性味/帰経: 甘、涼 / 脾胃大腸
  • 効能: 清熱、止血、消腫、利尿

花椒

  • 栄養成分: 精油(ゲラニオール、ディペンテン、リモネン)
  • 性味/帰経: 熱、辛 / 脾、胃、腎
  • 効能: 温中、散寒、燥湿、止痛、健胃

豚肉

  • 栄養成分: ビタミンB1、ビタミンB2
  • 性味/帰経: 甘鹹、平 / 脾胃腎
  • 効能: 滋陰、補気、補血、補腎

※薬膳での食材の性向はこちら→ 『食の「五味」、食の性質「四性」』

 

こんな方、こんな時に

ナスは初夏から晩夏にかけてが旬で、その季節らしく身体を冷やす働きがあります。

花椒は逆に身体の冷えをなくし、胃を温める働き。豚肉も胃に作用しつつ、疲れた身体を回復させる働きがあります。

これらを組み合わせた麻婆茄子は、夏に火照った身体を冷まし、冷たい飲み物で冷えた胃腸の働きを整える、バランスの良いメニューになりますね。